平河悠ってどんな選手?プレースタイルの特徴やポジションについて徹底解説!

平河悠 プレースタイル

平河悠選手は、2023年シーズンFC町田ゼルビアのJ2制覇に大きく貢献し、サイドアタッカーとして大ブレイクを果たしました。

2024年シーズンは、パリ五輪メンバーへの選出や、イングランド2部ブリストル・シティFCへの移籍が決まるなど、急成長を遂げている選手の一人です。

一気にサッカーファンの注目を集めるようになった平河悠選手ですが、学生時代は無名の選手だったため、最近彼の名前を知ったという方も多いのではないでしょうか。

今回は、「平河悠選手ってどんな選手?」という疑問に答えるため、彼のプレースタイルの特徴やポジションについて、徹底解説していきます。

平河悠選手が海外移籍を実現させるまでの道のりについても詳しく紹介するので、ぜひ最後まで読んでみてください。

きっと彼のプレーから目が離せなくなっているはずです。

平河悠のプレースタイルの特徴は?

平河悠画像引用元:SOCCER DIGEST Web

ここでは、平河悠選手のプレースタイルの特徴を解説していきます。

まずは、2024年シーズンのプレー集を見てみましょう。

ここから見えてくる平河悠選手のプレースタイルの特徴は3つです。

  • 圧倒的な加速力を誇るスピード
  • 切れ味抜群のドリブル突破
  • 両足から放たれる強烈なシュート

この3つが連動したときの彼のプレーは、誰にも止められません。

それでは、それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。

圧倒的な加速力を誇るスピード

平河悠選手の代名詞は「圧倒的な加速力を誇るスピード」です。

動き出しから一瞬でトップスピードに達する加速力が最大の持ち味となります。

特に、前方にスペースを見つけたときの、平河悠選手のスプリントスピードは驚異的。

加速力だけで相手DFを置き去りにし、トップスピードに乗ってスペースに走り込む。フリーでボールを受けた平河悠選手のドリブルはもう誰にも止められません。

また、守備の場面でもそのスピードは生かされます。

攻守の切り替えの場面では、危険なスペースを察知し、敵陣からでも全速力で戻ってくる。スピードに乗ったディフェンスで、相手に攻撃のかたちを作らせません。

その90分間手を抜かない上下運動とスプリントスピードは、全盛期の長友佑都選手を(FC東京)彷彿とさせるとの声も挙がっています。

切れ味抜群のドリブル突破

平河悠選手は「切れ味抜群のドリブル突破」で数多くの好機を演出しています。

そのドリブルの魅力は、“緩急自在の仕掛け”にあります。

シザース(またぎフェイント)から、一瞬の隙をついて加速したり、あえて一度スピードを落としてから一気に加速したりして、相手DFを抜き去るのが特徴です。

さらに、トップスピードを維持したままボールコントロールできるテクニックも秀逸

平河悠選手がトップスピードに乗ったドリブルを開始すれば、相手DFはファールをするしか止める方法はありません。

薫選手(ブライトン)のテクニックと、伊東純也選手(スタッド・ランス)のスピードを併せ持ったかのようなドリブルは、世界の舞台でも通用するでしょう。

両足から放たれる強烈なシュート

平河悠選手のシュート決定率を上げているのが「両足から放たれる強烈なキック」です。

利き足は右ですが、左足から放たれるシュートも強烈。どちらが利き足か分からないほどの自然なキックモーションから、ボールを力強くインパクトします。

さらにゴール前では、落ち着いてボールキープできるのも特徴です。

ドリブルやフェイントを使ってできた“一瞬の間”を使い、左右どちらのキックでフィニッシュにもっていくかを判断します。

この左右どちらの足でも蹴れるシュート技術は、相手DFやGKの判断に迷いを与えるため、常にディフェンス陣の脅威となっているはずです。

平河悠のポジションは?

平河悠画像引用元:SOCCER DIGEST Web

平川悠選手のポジションは「WG(ウイング)」です。

別名「サイドアタッカー」とも呼ばれ、ドリブルでサイドを突破してのクロスボールや、カットイン(ドリブルでサイドから中央に切れ込む)からのシュートが主な役割となります。

また、SB(サイドバック)と連動した、献身的な守備が求められることも特徴です。

FC町田ゼルビアや、U-23日本代表では、主に左サイドで起用されています

平河悠

平河悠選手のストロングポイントは、主戦場の左サイドだけでなく、右サイドでもプレーできる汎用性があることです

ウイングとしての活躍は、2024年シーズンのプレーデータにも表れています。

  • スプリント回数:リーグ5位の415回
  • ドリブル総数:リーグ3位の93回
  • クロス総数:リーグ4位の87本

持ち前のスピードとドリブルを生かしたプレーで、両サイドから数々のチャンスを演出していることがわかります。

FC町田ゼルビアのオーストラリア代表FW、ミッチェル・デューク選手は、平河悠選手の移籍によって空いたWGのポジションについて、次のように話しました。

「彼は明らかに素晴らしい選手だ。悠はチームに多くをもたらしてくれる。粘り強さ、スピード、運動量、そして質も素晴らしい。ドリブルはいつも脅威的だ。だから、そのポジションに入る選手は少し難しいかもしれない」

引用:FOOTBALL CHANNEL

ウイングのポジションを確立してきた平河悠選手が、チームに与えていた影響力の大きさが伝わってきます。

開催間近となったパリ五輪でも、サイドからチャンスメイクする平河悠選手の活躍を期待したいですね。

平河悠はどんな選手?

平河悠画像引用元:Qoly

FC町田ゼルビアから、ブリストル・シティFCへの移籍を果たした平河悠選手がどんな選手なのかを知るために、以下の3つを紹介していきます。

  • プロフィール
  • 学生時代の歩み
  • プロキャリアでの成績

それぞれを見ながら、平河悠選手への興味を深めていきましょう。

プロフィール

まずは、平河悠選手のプロフィールをみていきましょう。

  • 名前:平川 悠(ヒラカワ ユウ)
  • 生年月日:2001年1月3日
  • 年齢:23歳(2024年7月時点)
  • 身長:172cm
  • 体重:70kg
  • 血液型:B型
  • 利き足:右足
  • ポジション:FW(フォワード)
  • 出身地:佐賀県鹿島市
  • 出身校:鹿島市立明倫小学校→鹿島市立西部中学校→佐賀東高等学校→山梨学院大学
  • 所属チーム歴:明倫JSC→FCレヴォーナ→佐賀東高等学校→山梨学院大学→FC町田ゼルビア→ブリストル・シティFC(イングランド2部)
  • 日本代表歴:U-22日本代表 / U-23日本代表
  • 市場価値:60万ユーロ(約8,400万円)

学生時代の歩み

佐賀県鹿島市で生まれた平河悠選手は、小学生の頃に地元のサッカークラブ「明倫JSC」でプレーします。

中学生時代に、地元の強豪クラブ「FCレヴォーナ」でプレーしたのち、佐賀県のサッカー強豪校「佐賀東高等学校」に進学しました。

高校2年生の冬には全国高校サッカー選手権にエントリーされるも、試合出場の機会を得られないまま大会を終えます。

ようやくチャンスが訪れたのは高校3年生のとき。

インターハイ1回戦、石川代表・星稜高校戦に出場し、初の全国大会の舞台に立ちます。

佐賀東高校は1回戦で敗退するも、インターハイでのプレーが山梨学院大学から高い評価を受け、同校への進学を決断しました。

山梨学院大学では、関東大学リーグの下部リーグにあたる「東京都大学リーグ」でプレー。

東京都大学リーグ優勝や、関東2部リーグ昇格に大きく貢献しています。

2021年9月、その活躍に注目したFC町田ゼルビアが「翌々年(2023年)」の加入に向けたオファーを提示すると、2023年シーズンからのFC町田ゼルビア加入内定と特別指定選手承認が発表されました。

2022年も山梨学院大学に在籍しながら、引き続き特別指定選手としてFC町田ゼルビアでプレー。

大学卒業後の2023年、FC町田ゼルビアへの正式加入が決定しています。

 

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プロキャリアでの成績

シーズン 試合数 得点数 アシスト数
2021年 1試合 0得点 0アシスト
2022年 16試合 2得点 2アシスト
2023年 35試合 6得点 6アシスト
2024年(22節時点) 18試合 2得点 6アシスト

平河悠選手のプロでの成績は以下の通りです。

学生時代は無名の選手だった平河悠選手は、FC町田ゼルビアへの加入で、急激な成長をみせます。

まだ山梨学院大学の3年生だった2021年シーズンは、J2リーグ最終戦のアルビレックス新潟戦で途中出場し、Jリーグデビューを果たします。

2022年も引き続き特別指定選手としてFC町田ゼルビアに在籍。

J2リーグ第4節・ファジアーノ岡山戦でJリーグ初ゴールを決めています。

山梨学院大学を卒業し、プロとしての正式契約を結んだ2023年シーズンは、チームの主力としてJ2リーグ35試合に出場

6得点6アシストの活躍をみせ、FC町田ゼルビアのJ2リーグ制覇に大きく貢献しました。

2024年シーズンも、公式戦2得点6アシストの活躍をみせると、2024年7月、イングランド2部・ブリストル・シティFCへの期限付き移籍が発表されます。

3年前まで無名だった男が、一気に世界への扉を開いた瞬間となりました。

 

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平河悠のプレーに世間の反応は?

平河悠画像引用元:ゲキサカ

平河悠選手のプレーに対する世間の反応はどうでしょうか。

まずは、FC町田ゼルビアでのプレー集に寄せられたコメントを見てみましょう。

  • スピードがあってドリブルで抜けて両足で蹴れて守備でも強度を出せる。欠点がない。
  • 速くて上手くてセンスもあって素晴らしい選手。
  • 利き足がどっちか分からないくらい上手!素晴らしい!
  • ハイライト集に映らない積極的な守備貢献が素晴らしい。
  • 両ウイングできて守備でも走れるの絶対代表呼ばれるやん。

スピードに乗ったドリブルや、両足での正確なキックを称賛する声が多いなか、ハイライト集には映っていない献身的な守備も注目されていました。

続いては、Xに投稿されているコメントです。

やはりここでも、平河悠選手の驚異的なスピード、両足でのキック、キレのあるドリブルを称賛する投稿が多く見られます。

また、プレースタイルが似ていることから、日本代表、伊東純也選手の後継者として期待を寄せる声もあります。

ブリストル・シティFC(イングランド2部)でレギュラーポジションに定着すれば、A代表のウイング争いに食い込んでくることは間違いないでしょう。

まとめ

今回は平河悠選手のプレースタイルの特徴やポジションについて、徹底解説してきました

この記事のまとめは以下の通りです。

  • プレースタイルの特徴:圧倒的な加速力を誇るスピード / 切れ味抜群のドリブル突破 / 両足から放たれる強烈なシュート
  • ポジション:左サイドを主戦場とするWG(ウイング)
  • どんな選手?:無名だった学生時代からFC町田ゼルビアに加入し、正式加入からわずか2年でブリストル・シティFC(イングランド2部)への移籍を果たした
  • 世間の反応:平河悠選手の驚異的なスピード、両足でのキック、キレのあるドリブルが称賛されている / A代表のウイング争いへの期待が高まっている

2024年7月、ブリストル・シティFC(イングランド2部)への期限付き移籍を発表した平河悠選手は、数年前まで全くの無名選手でした。

それでも、山梨学院大学からのスカウトや、FC町田ゼルビアからの獲得オファーを受けるなど、平河悠選手にはキラリと輝くものがあったに違いありません。

直前に迫ってきたパリ五輪での活躍、そして新天地となるブリストル・シティFCでのさらなる飛躍に注目していきましょう。