WBO世界バンタム級王者として、ボクシング界にその名を刻む武居由樹選手。
K-1で数々のタイトルを獲得した後、2020年にボクシングへ転向し、驚異的なスピードで世界の頂点に上り詰めました。
その圧倒的な実力と華やかな試合内容は、国内外のファンから注目を集めています。
そんな武居由樹選手の年収がいくらなのか、気になる方も多いのではないでしょうか。
武居由樹選手の年収は、ファイトマネーやスポンサー収入、さらにはグッズ販売や賞金など、収入源は多岐にわたります。
しかし、それぞれの金額は公表されていない部分も多く、実態は謎に包まれています。
そこで今回は、武居由樹選手の年収にフォーカスし、その内訳や推移を徹底解剖。さらに、対戦が期待される那須川天心選手など、他のトップボクサーとの収入比較も行い、世界王者の経済的な実態に迫ります。
武居由樹選手の成功を裏付ける数字に隠された秘密を、ぜひ最後までご覧ください。
Contents
武居由樹とは?
この投稿をInstagramで見る
WBO世界バンタム級王者として君臨する武居由樹選手とはどんな選手なのでしょうか。
ここでは、武居由樹選手のプロフィールと経歴を紹介していきます。
2020年にk-1からボクシングに転向した背景や、世界チャンピオンになるまでの戦績など、武居由樹選手の格闘家としての歩みを詳しくみていきましょう。
武居由樹のプロフィール
この投稿をInstagramで見る
武居由樹選手のプロフィールは以下の通りです。
|
武居由樹選手の経歴とボクシングへの転向
武居由樹選手は10歳からキックボクシングを始め、2014年11月にKrushでプロデビューを果たします。
キックボクシング時代には、初代Krush -53kg王座を獲得。さらに、2017年にはK-1 WORLD GP第2代スーパー・バンタム級王座決定トーナメントで優勝するなど、輝かしい成績を収めました。
画像引用元:GONG
2020年12月、武居由樹選手はK-1からの卒業を発表し、大橋ジムでプロボクサーとしてのキャリアをスタートさせます。
ボクシング転向の背景には、K-1での成功を収めた後、さらなる挑戦を求める気持ちがありました。
また、高校時代にアマチュアボクシングを経験しており、その際に良い結果を残せなかったことから「リベンジしたい」という思いも強かったと語っています。
いろいろあるんですけど、やっぱり一番は挑戦したい気持ちが大きかった。K-1ではチャンピオンにもなって、やりきったという気持ちがありました。2階級制覇、3階級制覇というのも考えてはみたんですけど、当時は1階級上のチャンピオンが同門というのもありましたし……。
引用:Number Web
さらに、井上尚弥選手とノニト・ドネアの試合を観戦したことが、ボクシングへの挑戦心を再び燃え上がらせたのです。
高校時代にアマチュアボクシングをやっていたんですけど、その時にあまり結果を残せなかった。20戦くらいして勝ちと負けが半々くらいだったと思います。それでボクシングにリベンジしたいという気持ちもありました。もう一つ、(井上)尚弥さんとノニト・ドネアの第1戦(2019年11月)を見て、すごい盛り上がりで「ボクシングっていいな」と思ったこともきっかけになりました。
引用:Number Web
ボクシング転向後、2021年3月11日にプロデビュー。高井一憲選手に対してTKO勝利を収めました。
その後も順調に勝ち進み、2022年8月にはOPBF東洋太平洋スーパーバンタム級王座を獲得。
2024年5月6日にはWBO世界バンタム級タイトルマッチでジェイソン・モロニー選手に判定勝ちし、世界王者となりました。
この試合は東京ドームで行われ、日本ボクシング界では34年ぶりの東京ドーム興行として注目されました。
その後、2024年9月3日には初防衛戦を行い、元WBC世界フライ級王者の比嘉大吾選手に勝利しています。
ここまで、武居由樹選手のボクシング戦績は10試合10勝(8KO)無敗。
今後は、対戦を熱望している那須川天心選手とのビッグマッチにも期待が高まっています。
武居由樹の年収の内訳
この投稿をInstagramで見る
ここでは、武居由樹選手の年収内訳を解説していきます。
- ファイトマネー
- スポンサー収入
- その他の収入源
具体的な金額が公表されていない部分は、調査結果からの推測を交えながら、プロボクサー武居由樹選手の年収を深掘りしていきます。
ファイトマネーの詳細
武居由樹選手の世界王者としてのファイトマネーは公開されてないため、プロボクサーの一般的なファイトマネーの相場から推測していきます。
まずは、プロボクサーの1試合あたりのファイトマネー相場を見てみましょう。
- 新人(デビュー戦):3〜4万円程度
- C級(4回戦):5〜10万円程度
- B級(6回戦):10〜30万円程度
- A級(8回戦):15〜50万円程度
- 日本ランカー:30〜100万円程度
- 世界ランカー:1,000万円〜
世界戦のファイトマネーは通常1000万円以上が相場です。
武居由樹選手の場合、K-1での人気、実績を備えた世界王者であることを考慮すると、1試合あたりのファイトマネーは1,000万以上であることは確実でしょう。
そして、仮に1000万円だとしたファイトマネーのうち武居由樹選手が手にするのは、約667万円になります。
なぜなら、基本、ファイトマネーは試合を主催したプロモーターから選手の所属ジムに支払われるからです。
所属ジムに支払われたファイトマネーは、原則33.3%が所属ジムに入り、それを差し引いた金額がマネージャー(会長)から選手に支払われるという流れになります。
つまり、仮に武居由樹選手のファイトマネーが仮に1000万円だとすると、1000万円の66.7%、約667万円が本人に支払われるという仕組みです。
ちなみに武居由樹選手は、2024年5月にWBO世界バンタム級タイトルマッチで王者ジェイソン・モロニーに挑戦して王座を獲得しており、この試合のファイトマネーが彼のキャリアの中での最高額だった可能性が高そうです。
スポンサー収入
武居由樹選手のスポンサー企業について、現在確認されているのは以下の2社です
- 株式会社テレ・マーカー:武居由樹選手のプロボクシング活動を支援しており、特に2022年8月26日に行われたOPBF東洋太平洋スーパーバンタム級タイトルマッチで彼の試合をスポンサードしました。この試合で武居由樹選手はTKO勝利を収め、プロボクシング転向後初の王座獲得を果たしました。
- 株式会社P&M LAB.: P&M LAB.は武居由樹選手とマネジメント契約を結んでおり、彼のキャリアをサポートしています。会社の代表を務めるのは、大橋ジムの八重樫東トレーナーさんで、武居由樹選手が競技に集中できるように様々な面から支援を行うことを目的としています。
さらに、武居由樹選手のボクシングトランクスやガウンを見てみると、上記の2社を含む18社ほどがスポンサーになっていることが確認されます。
この投稿をInstagramで見る
スポンサー収入の具体的な金額は明らかにされていませんが、世界チャンピオンのスポンサー料は、1企業あたり年間30万円〜200万円程が相場です。
仮に武居由樹選手のスポンサーが1企業100万円だったとして計算すると、年間スポンサー収入は約1800万円に達します。
スポンサー収入は、主に試合のプロモーションやメディア露出によって増加する傾向があるため、今後の活躍によって更なるスポンサーシップを引き寄せる可能性があるでしょう。
その他の収入源
ファイトマネーとスポンサー収入以外で武居由樹選手の収入源として考えられるのは以下の3つです。
- 試合賞金:武居由樹選手が試合に勝利した際に受け取る賞金も収入源となります。これには激励賞、勝利者賞、ノックアウト賞などが含まれます。これらの賞金は大きな額ではないかもしれませんが、選手にとっては嬉しい追加収入となります。
- 入場者収入:ボクシングイベントにおける観客の入場料から得られる収益も一部として考えられます。試合の規模や観客数によって異なりますが、これも選手へのファイトマネーに影響を与える要素です。
- グッズ販売:武居由樹選手の公式グッズ(Tシャツやキャップなど)の販売も収入源となります。これらは試合会場やオンラインショップで販売され、一定の収益を上げることが期待されます。
これらは、ファイトマネーやスポンサー収入ほど、収入の割合は大きくありませんが、それぞれが武居由樹選手の経済基盤を支えていると言えるでしょう。
それでは、ここまでの武居由樹選手の収入を合計してみましょう。
世界チャンピオンとして年間2試合を行ったと仮定するとファイトマネーで2000万円。所属ジムに入る33.3%を差し引くと、およそ1300万円。
そこに、スポンサー収入の1800万円と、その他の収入源が加われば、武居由樹選手の年収は3000万円を超えることが推測されます。
武居由樹の年収推移
この投稿をInstagramで見る
前述した通りファイトマネーや、スポンサー収入を含めた武居由樹選手の具体的な年収は公開されていません。
ここでは、キックボクシングやボクシングの年収相場と、武居由樹選手の実績をもとに、K-1デビューから現在までの年収推移を推測していきます。
K-1時代
画像引用元:GONG
まずは、K-選手の1試合あたりのファイトマネー相場をみていきましょう。
- デビュー期:5万円〜10万円
- 日本チャンピオン:30万程度
- 世界王者クラス:100万円〜300万円
これをもとに、予測した武居由樹選手の年収は以下の通りです。
- キャリア初期:年収は低く、300万円程度だったと考えられます。
- チャンピオン獲得後:2017年に第2代K-1 WORLD GPスーパーバンタム級王者を獲得したことで年収は大幅に上昇。この時期の年収は500万円から600万円に達していた可能性が高いです。
- 人気選手としての地位確立:この時期のファイトマネーは300万円〜500万円程度と予測されます。世界チャンピオンとしての賞金やスポンサー料を考慮すると、年収は600万円以上に達したと推測されます。
もちろん、武居由樹選手の知名度や人気を考慮すると、実際の年収は上記の推測よりも高かった可能性もあります。
次に、ボクシング転向後の年収推移をみていきましょう。
ボクシング転向後
画像引用元:スポニチ
武居由樹選手は2020年にK-1からボクシングに転向し、2021年3月にプロボクサーとしてデビューしました。
ボクサー転向後の年収推移については公式に公開されていませんが、以下のように推測されます。
- デビュー初期(2021年): プロデビュー戦は2021年3月であり、この時期のファイトマネーは日本チャンピオンで約100万円前後、OPBFチャンピオンで200〜300万円程度とされています。デビューから5戦目でOPBF東洋太平洋スーパーバンタム級タイトルを獲得し、その後も勝利を重ねました。この時期の推定年収は約600万円と考えられます。
- 成長期(2022年〜2023年): 試合数が増え、ファイトマネーも上昇しました。特に人気選手としての地位を確立し、1試合あたりのファイトマネーは約300万円に達していると予測されています。この期間中、スポンサー収入やグッズ販売も増加し、年収は引き続き600万円以上を維持していると見られます。
- 最近の状況(2024年): 2024年にはWBO世界バンタム級王者として初防衛を果たし、さらなる注目を集めました。これによりファイトマネーやスポンサー契約が増加していることが考えられます。具体的な数字は公開されていませんが、彼の人気と実績から考えると、年収は3000万円以上に達する可能性があります。
武居由樹選手の年収は、ボクシングキャリアの初期から現在まで着実に上昇しています。
ボクシングデビュー当初は約600万円だった年収が、現在では3000万円以上になる可能性が高いと考えられており、今後の活躍次第でさらなる収入増加が期待されるでしょう。
武居由樹の今後の年収の見通し
武居由樹選手は2024年9月にWBOバンタム級王者として初防衛を果たし、今後の試合での成功次第では年収がさらに増加する可能性がありそうです。
特に大規模なタイトルマッチや注目度の高い試合ではファイトマネーが大きく変動するため、彼のキャリアが進むにつれて収入も増えることが期待されています。
そのきっかけとなるべく、期待されているマッチメイクが那須川天心選手(現・WBOアジア・パシフィック・バンタム級王者)との一戦です。
画像引用元:東スポWEB
武居由樹選手はWBO世界バンタム級王者として、那須川天心選手との対戦を熱望。
「必ずやるので、焦らず待ってほしい」と話す那須川天心選手に対し、武居由樹選手は「待っているなら、じゃあ、お前もう1本(ベルトを)持ってこいよと思ってます」と、挑発的なコメントをメッセージを送っています。
那須川天心サイドは、試合実現に対し慎重な姿勢を崩さないものの、2025年秋に世界挑戦を計画していることから、そのタイミングで武居由樹由樹選手との対戦が実現する可能性もあります。
このビックマッチが実現することがあれば、武居由樹選手の収入はキャリアハイを大きく更新することは間違いないでしょう。
武居由樹の年収と他のボクサーとの比較
この投稿をInstagramで見る
武居由樹選手の年収は、世界王者としてはまだキャリアの初期段階であることを考慮すると、成長の余地がある段階といえます。
同じく注目される那須川天心選手や井上尚弥選手と比較すると、その差は歴然。
現時点で3,000万円台と推測される武居由樹選手の年収は、那須川天心選手の年収(推定3億円以上)や井上尚弥選手(推定30億円以上)には大きく及びません。
ここからは、今後の対戦が期待される武居由樹選手と那須川天心選手の年収比較を詳しくみていきましょう。
画像引用元:THE ANSWER
武居由樹選手と那須川天心選手の年収を比較すると、両者の収入内容には大きな差があることがわかりました。
ここまで紹介してきた通り、武居由樹選手の年収は主にファイトマネーとスポンサー契約から成り立ちます。
彼の1試合あたりのファイトマネーは約1000万円とされ、スポンサーからの収入も年間で1800万円程度と推測しました。
一方、那須川天心選手の年収は、ファイトマネー、スポンサーシップの他に、YouTubeチャンネルからの収入、そしてメディア出演など多岐にわたる収入源から成り立っています。
特に、彼のYouTubeチャンネルは非常に高い収益を上げており、2023年には4500万円ほどの収入があったようです。(参考:YouTuber世論調査)
また、那須川天心選手のファイトマネーも高額で、ボクサー転向からわずか2戦目にして1000万円〜2000万円の金額に達していたと言われています。
世界チャンピオンになる前に1000万円以上のファイトマネーを獲得できるのは、彼の実績、知名度、影響力があってのことでしょう。
このように、那須川天心選手は多様な収入源を持ち、2024年の年収は3億円に達すると推測されています。
その一方、武居由樹選手は試合からの収入が大部分を占めていることから、二人の年収には大きな差が生まれているようです。
しかし前述した通り、武居由樹選手は那須川天心選手とのマッチメイクが実現すれば、国内外で大きな話題となる可能性があり、経済的な側面でも重要な一戦になることは間違いありません。
武居由樹選手がこのビッグチャンスをものにできるか、その動向にボクシング界の注目が集まります。
まとめ
今回は、武居由樹選手の年収を徹底解剖してきました。
この記事でのまとめは以下の通りです。
- ファイトマネー:1試合の金額は約1000万(本人への支払額は約667万円)だと推測される
- スポンサー収入:年間収入は約1800万円だと推測される
- その他の収入源:試合賞金 / 入場者収入 / グッズ販売
- K-1時代の年収:600万円以上だったと推測される
- ボクシング転向後の年収:デビュー初期の約600万円から始まり、現在は3000万円以上へと推移している
- 今後の年収の見通し:那須川天心選手との一戦が実現すれば、キャリアハイとなる年収を獲得できる可能性が高い
- 他のボクサーとの比較:那須川天心選手との年収比較では、ファイトマネーやスポンサー収入に依存しない那須川天心選手の年収の方が圧倒期に高い
武居由樹選手の年収は具体的な金額は公開されていないものの、ボクシング転向により着実に上昇していることがわかります。
今後の世界チャンピオンとしての活躍、さらには、ボクシング界の注目を集める那須川天心選手とのビッグマッチをきっかけに、武居由樹選手の年収はさらに上昇していくでしょう。