2024年パリオリンピックで、スポーツクライミング男子複合で銀メダルを獲得した安楽宙斗選手。
17歳の高校生ながら、日本男子初のメダル獲得という快挙を成し遂げました。
その背景には、家族の強力なサポートがあったことが分かっています。
今回は、安楽宙斗選手を支える家族の構成や、両親の職業、教育方針などについて詳しく見ていきましょう。
エンジニアの父親、アロマセラピストの母親、そして同じくクライミングに取り組む弟。
それぞれが独自の方法で安楽選手を支え、世界レベルの選手へと成長させた家族の姿が浮かび上がってきます。
また、宇宙にちなんだ名前の由来や、安楽選手自身のプロフィールについても触れていきたいと思いうます。
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安楽宙斗は4人家族
画像引用元:毎日新聞
安楽宙斗選手の家族構成は、両親と弟の4人家族です。
父親の安楽武志さん、母親の安楽久美子さん、そして弟の晴希さんと共に暮らしています。
家族全員がそれぞれの立場から安楽選手のクライミング競技をサポートしており、チームワークの良さが伺えます。
特筆すべきは、父親の武志さんが千葉県のスポーツクライミング国体監督を務めているという点です。
2022年の栃木国体では、息子の宙斗選手が選手として、武志さん自身が監督として千葉県代表で出場するという珍しい親子共演が実現しました。
家族ぐるみでクライミングに携わっているという点が、安楽選手の強さの秘訣の一つと言えるでしょう。
安楽宙斗の父親は安楽武志さん
画像引用元:innavi net
まずは、安楽宙斗選手の父親、武志さんについて詳しく見ていきたいと思います。
安楽武志さんの職業は?
安楽宙斗選手の父親である安楽武志さんは、株式会社ファソテックに勤務するエンジニアです。主な職務は以下の通りです。
- 事業推進・研究開発担当
- 医療分野における3Dプリンター技術の研究開発
武志さんは日本大学理工学部出身で、高度な技術職に就いています。
2014年には、「Bio-Texture Modeling技術と医療分野における3次元臓器モデルの活用」というタイトルで、医療分野の3Dプリンター利用に関するセミナーの講師を務めるなど、専門性の高い仕事に従事しています。
また、前述の通り千葉県のスポーツクライミング国体監督も務めており、仕事とスポーツの両面で活躍しています。
安楽武志さんの教育方針は?
武志さんの教育方針は、子どもの才能を早期に見出し、長期的な視野で支援することです。具体的には以下のような特徴が挙げられます。
- クライミングのきっかけ作り:武志さん自身がダイエット目的でクライミングジムに通い始めたことが、宙斗選手がこの競技を始めるきっかけとなりました。
- 金銭的サポート:宙斗選手の大会遠征費や交通費、宿泊費など、年間約80万円の家計支出を負担しています。
- 共に成長する姿勢:宙斗選手とともにクライミングを楽しみ、時には教え合う関係を築いています。
父のダイエットから銀メダリストが生まれた。社会人になって20キロも太った武志さんは「痩せよう」と一念発起。「何か新しいものはないかな」と探し始めると、自宅から徒歩2~3分の場所にクライミングジムがあるのを知った。1人で行くのが恥ずかしく、小2だった宙斗を連れて行った。
武志さんは、子どもの興味や才能を尊重しつつ、必要なサポートを惜しみなく提供する姿勢を貫いています。
この教育方針が、宙斗選手の成功の礎となっていると言えるでしょう。
安楽宙斗の母親は安楽久美子さん
画像引用元:STORY web
次に安楽宙斗選手の母親、久美子さんについて詳しく見ていきたいと思います。
安楽久美子さんの職業は?
安楽宙斗選手の母親である安楽久美子さんは、複数の職業を持つマルチキャリアウーマンです。主な職業は以下の通りです。
- アロマセラピスト
・公益社団法人日本アロマ環境協会認定アロマテラピーインストラクター/アロマセラピスト
・CaRA認定アスリートアロマトレーナー
・HCPS認定プロフェッショナルアロマセラピスト
・Mテクニック®プラクティショナー - 介護士
・ 介護職員初任者研修課程修了 - アロマサロン経営者
・2023年頃に自身のアロマサロンをオープン
久美子さんは、アロマテラピーの専門知識を活かしながら、介護の分野でも活躍しています。
さらに、自身のアロマサロンを経営するなど、幅広い分野で活躍しています。
安楽久美子さんの教育方針は?
画像引用元:讀賣新聞
久美子さんの教育方針は、専門知識を活かしながら、子どもの健康と成長を総合的にサポートすることです。具体的には以下のような特徴が挙げられます。
- 栄養管理
・疲労回復のためにビタミンB1が豊富な豚肉をメニューに加える
・たんぱく源として鶏ささみを食卓に並べる
・宙斗選手の苦手な野菜を工夫して食べやすくする - アロママッサージ
・宙斗選手が小学2年生の頃からアロママッサージを施術
・これが選手としての強さの秘密の一つとなっている - 継続的なサポート
・幼少期から現在まで、一貫して宙斗選手の競技生活をサポート - 家族としての支援
・競技に専念できる環境づくりを行い、精神面でも支える
久美子さんは、自身の専門知識と母親としての愛情を融合させ、宙斗選手の競技生活を多角的にサポートしています。
栄養面や体調管理など、選手としてのパフォーマンスを最大限に引き出すための環境づくりに尽力しています。
アロマセラピストの久美子さんは「寝る前にアロマセラピートリートメントをして、リラックスさせることも心掛けています」と話す。手が重要な競技のため、母の手作り保湿ローションとクリームは海外遠征の必需品。また、夜の散歩、ドライブ、カフェなどでの何げない家族との会話も、宙斗を常に自然体にさせる。
引用:スポーツ報知
安楽宙斗の弟は晴希さん
画像引用元:STORY web
安楽宙斗選手には弟がおり、名前は安楽晴希(あんらく はるき)さんです。
晴希さんについては、以下のような情報が分かっています。
- 年齢:2024年4月時点で中学1年生になったばかり
- スポーツ活動:兄と同じく、スポーツクライミングを行っている
- 将来性:兄の安楽宙斗選手と同じ競技を続けていることから、今後兄弟での活躍が期待されている
- 年齢差:安楽宙斗選手との年齢差は約5〜6歳程度と推測される
晴希さんはまだ若く、公の場での活動や詳細な情報は限られています。
しかし、兄の安楽宙斗選手の成功を見て育っていることや、同じスポーツクライミングを続けていることから、今後の成長と活躍が注目されています。
兄弟でスポーツクライミング界を牽引する可能性も秘めており、将来が楽しみな選手の一人と言えるでしょう。
安楽宙斗の名前の由来は?
画像引用元:Sportsnavi
安楽宙斗(あんらく そらと)という名前には、特別な由来があります。
- 「宙」の由来
・父親の安楽武志さんが宇宙に強い興味を持っていたことから選ばれました。
・「宇宙」の「宇」に由来し、宇宙のように広い心を持ってほしいという願いが込められています。 - 「斗」の由来
・北斗七星から取られたとされています。
・父親が「斗」を付けたくなり、北斗からインスパイアを受けた結果、この名前が完成しました。
この名前には、父親の宇宙への愛情と、星座にちなんだ意味が込められており、非常に意味深い名前となっています。
宇宙のような広い視野と、北斗七星のような輝かしい存在になってほしいという両親の願いが感じられます。
実際に、安楽宙斗選手は若くしてクライミング界で輝かしい成績を残し、その名前にふさわしい活躍を見せています。
パリオリンピックでの銀メダル獲得は、まさに両親の願いが現実となった瞬間と言えるでしょう。
安楽宙斗のプロフィール
画像引用元:JOC
最後に、安楽宙斗選手のプロフィールを紹介したいと思います。
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安楽宙斗選手は、2006年11月14日生まれの17歳(2024年8月現在)で、千葉県八千代市出身です。
身長168cm、体重55kgとコンパクトな体格ながら、181cmという長いリーチを武器にしています。
クライミングを始めたのは小学2年生の頃で、父親の影響がきっかけでした。
その後、急速に頭角を現し、13歳で日本ユース選手権ボルダリング競技で優勝。15歳で世界ユース選手権リード競技で優勝するなど、若くして国内外の大会で優秀な成績を収めてきました。
2023年には、IFSCワールドカップでボルダー種目・リード種目ともに年間王者に輝き、世界選手権複合競技でも優勝。そして2024年、17歳でパリオリンピックに出場し、日本男子初となる銀メダルを獲得する快挙を成し遂げました。
安楽宙斗選手は、クライミングの才能だけでなく、学業面でも優秀な成績を残しています。
高校では成績上位を維持しており、特に数学が得意科目です。一方で、社会と国語は苦手としています。
好物は醤油せんべいで、Red Bullや株式会社ファソテックなどがスポンサーについています。
長いリーチを活かした攻略力や高い集中力、問題解決能力が特徴で、今後さらなる活躍が期待される若手クライマーです。
まとめ
以上が、安楽宙斗選手とその家族について詳しく解説してきました。最後に簡単にまとめたいと思います。
- 安楽家は両親と弟の4人家族
- 父・安楽武志さんはエンジニアでクライミング国体監督も務める
- 母・安楽久美子さんはアロマセラピストで栄養面もサポート
- 弟・晴希さんも中学生ながらクライミングに取り組む
- 名前の由来は父親の宇宙への興味から
- 17歳でパリオリンピック銀メダル獲得の快挙
安楽宙斗選手の成功の背景には、家族一丸となったサポートがありました。
父親の安楽武志さんは、エンジニアとしての専門知識を活かしながら、クライミングの指導者としても活躍。
母親の安楽久美子さんは、アロマセラピストとしての知識を活用し、栄養面や体調管理でサポート。
さらに、弟の晴希さんも同じクライミングに取り組むなど、家族全員がクライミングを軸に結びついています。
このような環境で育った安楽宙斗選手は、17歳という若さでパリオリンピックの銀メダルを獲得。
日本男子初のメダル獲得という快挙を成し遂げました。
両親の教育方針や家族のサポートが、安楽宙斗選手の成功に大きく寄与したことは間違いありません。
今後、安楽宙斗選手がさらなる高みを目指す中で、この強力な家族の絆が彼の成長を支え続けることでしょう。同時に、弟の晴希さんの活躍も期待され、安楽兄弟のクライミングでの活躍に目が離せませんね!