堂安律選手の年俸はいくら?デビューからの年俸推移と移籍金、市場価値を調査!

堂安律 年俸

現在、ブンデスリーガ・フライブルクに所属する堂安律選手は、16歳でJリーグデビュー、19歳で海外挑戦とステップアップを繰り返し、2023年には日本代表の10番を背負うまでに成長しました。

10代の頃から強烈な存在感を放つ安律選手の年俸が、どのように推移してきたのか気になる方も多いのではないでしょうか。

今回は、堂安律選手の年俸推移と移籍金、市場価値を徹底調査。これまで所属してきた、各クラブでの活躍とともに紹介していきます。

この記事を読めば、年俸推移だけでなく、これまでの挑戦と挫折、そして数々のチャンスをつかみ取るまでのストーリーも見えてくるはずです。

【2024年】堂安律の年俸はいくら?

堂安律画像引用元:GOAL

2024年、ブンデスリーガ・フライブルクに所属している堂安律選手の年俸は、84万ユーロ(約1億3000万円)と報じられています。

これは、堂安律選手にとって、キャリアハイの年俸額となるものの、フライブルク所属選手の平均年俸が92万ユーロ(約1億4000万)ということを踏まえると、やや物足りない金額ともいえます。

一方、プレー面では今シーズンも好調をキープ。チームの中核としてほぼ全試合に出場し、シュトライヒ監督からも高い評価を得ています。

「リツは自分のプレーを少しばかり変えたんだ。非常に優れたフットボーラーで、非常に機敏だ。身長は高くないが、パワーはあるためスーパーなターンを持っている。だが、デュエルへの入り方を工夫するなど少し変える必要があった。私は彼がそれを可能にすることを確信していた。今それをやれていることを嬉しく思う」

引用:GOAL

フライブルクで2年目を迎えた今シーズンは、ブンデスリーガでキャリアハイとなる、シーズン7得点を記録

近年、市場価値が高まっていると噂される堂安律選手の年俸は、まだまだアップしていくことが予測されます。

堂安律選手の年俸推移

 

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ここでは、堂安律選手の年俸推移を紹介していきます。

ガンバ大阪のジュニアユースで育った堂安律選手は、16歳でトップチームでの公式戦デビューを果たすと、それからわずか3年後の、19歳のときに海外挑戦を決断します。

その後は、オランダのフローニンゲン、PSV、ドイツのビーレフェルト、フライブルクと、4つのクラブを渡り歩いてきました。

10代でのプロデビュー、海外挑戦から、日本代表の10番をつかみ取る25歳まで、堂安律選手の年俸は、どのように推移していったのでしょうか。

各所属クラブでの活躍とともに見ていきましょう。

ガンバ大阪

堂安律画像引用元:SUCCER DIGEST web

Jリーグデビューから2シーズンを過ごした、ガンバ大阪での年俸は以下の通りです。

シーズン 年俸
2016年 380万円
2017年 600万円

高校2年生となった2015年、トップチーム2種登録となった堂安律選手は、クラブ史上最年少となる16歳11ヶ月でリーグ戦デビュー。翌2016年には、ユースからの飛び級で、トップチーム昇格をつかみ取りました。

順調にステップアップを果たしたように見えるキャリアですが、トップチームでの出場機会には恵まれず、当時J3に参戦していた「ガンバ大阪U-23」でのプレーが続きます。

堂安律選手は、当時の悔しい心境を次のように語っています。

「サッカー人生のなかでもいちばんの暗黒時代だったと思う。ピッチに立ったら一生懸命やるから、周りにはそう思われていなかったはずやけど、内心、腐っていました」

引用:週プレNEWS

逆境に立ち向かう不屈のメンタルで、U-23でのゴールを量産した堂安律選手は、「アジア年間最優秀ユース選手賞」を受賞。2017年シーズンには、J1リーグ初得点を決めるなど、トップチームで活躍を見せました。

さらに、2017年に開催された「FIFA U-20W杯」のメンバーに選出された堂安律選手は、イタリア戦で2得点を挙げ、日本の決勝トーナメント進出に大きく貢献。

決勝トーナメント1回戦で敗れはしたものの、この大会で世界に強烈なインパクトを残したことをきっかけに、海外挑戦の決断をします。

フローニンゲン

堂安律画像引用元:FOOTBALL ZONE

19歳で初の海外挑戦となった、フローニンゲンでの年俸は以下の通りです。

シーズン 年俸
2017-2018年 19万ユーロ(約3,000万円)
2018-2019年 19万ユーロ(約3,000万円)

2017年6月、オランダ・フローニンゲンに期限付き移籍をした堂安律選手。

年俸は、ガンバ大阪時代の5倍となる19万ユーロ(約3000万円)へ大幅アップします。

チームの主力として29試合に出場した堂安律選手は、加入初年度から9得点4アシストという素晴らしい結果を残します。周囲からは、「フローニンゲンの攻撃は、堂安が絡まないと何も生まれない」と言われるほどの高い評価だったようです。

この活躍により、フローニンゲンは買取オプションを行使。堂安律選手の完全移籍での獲得を発表しました。

順調なスタートを切ったようにみえた初の海外挑戦でしたが、他チームからの厳しいマークにあった2シーズン目は、移籍初年度ほどの結果は残せていません。

それでも、チームのエースとしてコンスタントに試合に出場し続けた堂安律選手に、オランダの強豪PSVからの獲得オファが届きます。

当初は放出するつもりがなかったフローニンゲンでしたが、堂安律選手が首脳陣と直接交渉したことで、PSVへの移籍を容認するかたちとなったようです。

PSV

堂安律画像引用元:FIOTBALL ZONE

本来のパフォーマンスを発揮できずに苦しんだ、PSVでの年俸は以下の通りです。

シーズン 年俸
2019-2020年 38万ユーロ(約6,000万円)

2019年8月、オランダ三大クラブの一つPSVへ移籍した堂安律選手は、クラブ史上初の日本人選手となりました。

年俸も、フローニンゲン時代の2倍となる38万ユーロ(約6000万円)へ、順調にアップしていきます。

シーズン前半は、12試合連続での出場を勝ち取り、移籍後初得点を決めるなどの活躍を見せます。しかし、波に乗り切れないチームは、シーズン途中で監督の解任を決断。

そして、監督交代を機に、堂安律選手の出場機会は激減していきました。

次第に、本来のスケールの大きなプレーは影をひそめ、ボールを失うことを恐れたバックパスが増えるなど、消極的なプレーも目立ち始めはじめてしまいます。

当時の堂安律選手は、不調のはっきりとした理由がつかめず、苦しんでいたようです。

「なんでなのか、本当に分からないです。対戦相手はフローニンゲン時代と変わらないわけで……。水が合わなかったとしか言いようがない」

引用:Number web

「自分の中の何かを変える必要がある」、そう考えた堂安律選手は、ブンデスリーガ1部に昇格したばかりの、ビーレフェルトへ移籍を決断します。

強豪PSVから、ステップダウンの印象が否めない今回の移籍は、強い覚悟を持った決断だったに違いありません。

ビーレフェルト

堂安律画像引用元:FOOTBALL ZONE

本来の輝きを取り戻した、ビーレフェルトでの年俸は以下の通りです。

シーズン 年俸
2020-2021年 38万ユーロ(約6,000万円)

2020年9月、ブンデスリーガ・ビーレフェルトへ期限付移籍をした堂安律選手。

移籍前には、「PSVで活躍することがビッグクラブへの近道に見えるかもしれないけれど、特別な選手になるための回り道」と話していた通り、この移籍は堂安律選手の今後のキャリアにおいて、大きな意味を持つことになります。

ビーレフェルトでは、右サイドハーフを主戦場としてレギュラーを獲得。リーグ戦全34試合に出場し、チームトップタイの5得点をマークします。

1部に昇格したばかりのクラブということもあり、シーズンを通して常に残留争いに巻き込まれたものの、リーグ最終節のシュトゥットガルト戦でゴールを決めた堂安律選手は、チームの1部残留に大きく貢献しました。

強度の高いパフォーマンスを、1年を通して発揮し続けたことが大きな自信となった堂安律選手は、この移籍をきっかけに、本来のプレーを取り戻すことに成功します。

「あがいていたことが、少しずつ身を結んでいった感じです。もちろん、満足はしていないですけど、その姿勢を取り戻せたのがビーレフェルトで一番良かったことだと思います」

引用:Number web

ビーレフェルトは、堂安律選手の完全移籍を目指しますが、経済的な問題から折り合いがつかず、最終的に退団を発表することとなります。

堂安律選手へは、他のブンデスリーガのクラブチームからのオファーがありましたが、最終的に決断したのは、PSVへの復帰でした。

PSV

堂安律画像引用元:footballista

主力メンバーとして結果を残した、第二期PSVでの年俸は以下の通りです。

シーズン 年俸
2021-2022年 38万ユーロ(約6,000万円)

PSVに復帰後、先発での出場機会が増えた堂安律選手は、リーグ戦第15節でエールディヴィジ(オランダリーグ)の週間ベストイレブンに選出されるなど、目覚ましい活躍を見せます。

特にインパクトが大きかったのは、KNVBカップ制覇に大きく貢献したことでしょう。これは、堂安律選手にとって初のタイトル獲得となり、市場価値も大幅にアップしたと言われています。

堂安律選手は、PSVでの好調の理由を次のように振り返りました。

「何も考えずにサッカーを楽しんでいる時が調子いい。この2年でビーレフェルトに移籍してからPSVでプレーする今シーズンまで、そのいい感覚を取り戻しています。考え過ぎないでプレーするのが大事だと思います。」

引用:footballista

「サッカーを楽しむ」その言葉の通り、映像からもPSVでの躍動が伝わってきます。

そして、第二期PSVでのシーズンを「公式戦39試合出場11得点」という成績で終えた堂安律選手に、次の新天地となる、ブンデスリーガ・フライブルクから獲得オファーが届くことになるのです。

フライブルク

堂安律画像引用元:ゲキサカ

ブンデスリーガへの再挑戦となった、フライブルクでの年俸は以下の通りです。

シーズン 年俸
2022-2023年 84万ユーロ(約1億3,000万円)
2023-2024年 84万ユーロ(約1億3,000万円)

2022年7月、フライブルクへの完全移籍が決まった堂安律選手は、2期ぶりにブンデスリーガへ復帰することとなります。

この移籍により、年俸はPSV時代の2倍にアップ。これまでのキャリアで最高額となりました。

堂安律選手は、フライブルクを新天地として選んだ理由を次のように力説しています。

「もちろん、PSVの方が有名です。だけどプロサッカー選手として活動している僕の目から見ても、フライブルグは素晴らしいクラブ。ブンデスリーガ6位、ヨーロッパリーグ出場権の獲得、DFBポカール決勝進出は、十分すぎるほどの結果です」

引用:SOCCER DIGEST Web

フライブルク加入後、すぐに攻撃の主力選手としてレギュラーポジションを勝ち取った堂安律選手。

「一人一人がチームのためにハードワークをする。その中で、個々がスキルを発揮し、互いに支え合う」という、全員サッカーのチームビジョンを掲げるフライブルクでのプレー環境が、堂安律選手の“個の能力”に磨きをかけていきます。

移籍1年目の2022-2023年のシーズンでは、リーグ戦33試合に出場し、5得点4アシストをマーク。フライブルクの2年連続となるヨーロッパリーグ出場権獲得に大きく貢献しました。

今期のフライブルクは、リーグ戦10位と低迷したものの、堂安律選手自身は、ブンデスリーガで自己最多となる7得点をマークし、好調ぶりをアピールしています。

フライブルクや日本代表での活躍により、大きく評価を高めた2シーズン。

セリエAのユベントスや、プレミアリーグのアーセナルなど、ビッグクラブからの関心が報じられるなか、今夏の移籍動向が注目を集めています。

堂安律の生涯年俸は?

 

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堂安律選手が獲得してきたこれまでの年俸を、所属クラブごとにまとめてみました。

所属クラブ 獲得総年俸
ガンバ大阪 980万円
フローニンゲン 38万ユーロ(約6,000万円)
PSV 76万ユーロ(約1億2,000万円)
ビーレフェルト 38万ユーロ(約6,000万円)
フライブルク 168万ユーロ(約2億6,000万円)

ガンバ大阪でプロデビューしてから、9年間での総年俸は「約5億1000万円」です。

しかも堂安律選手は、今年でまだ26歳。サッカー選手の年俸ピークが27歳〜28歳ということを考えると、これからまだまだ年俸を伸ばしていくことが予測されます。

特に、2026年に開催される北中米W杯は、堂安律選手がアピールできる大きなチャンス。日本代表の10番として強烈なインパクトを残せれば、資金力豊富なビッグクラブへの移籍が叶い、大幅な年俸アップが期待できるでしょう。

堂安律の移籍金は?

堂安律画像引用元:FOOTBALL CHANNEL

堂安律選手の、これまでの移籍金は以下の通りです。

シーズン 移籍クラブ 移籍金
2017年 ガンバ大阪 ⇒ フローニンゲン なし(期限付き移籍のため)
2018年 ガンバ大阪 ⇒ フローニンゲン 170万ユーロ(約2億5,000万円)
2019年 フローニンゲン ⇒ PSV 750万ユーロ(約11億円)
2020年 PSV ⇒ ビーレフェルト なし(期限付き移籍のため)
2021年 ビーレフェルト ⇒ PSV なし(期限付き移籍のため)
2022年 PSV ⇒ フライブルク  850万ユーロ(約12億6,000万円)

PSVからフライブルクへの移籍時に発生した移籍金「850万ユーロ(約12億6000万円)」は、その後開催された「2022年カタールW杯」での活躍によって、一気に高騰します。現地ドイツでは、現在の堂安律選手の移籍金は45億円になるとも報道されています

W杯という大舞台でのチャンスをものにできる、いわゆる“持ってる選手”が成り上がれることを証明している数字ともいえるでしょう。

現在、セリエAのユベントス、ACミラン、ASローマや、プレミアリーグのアーセナルからの関心が寄せられているとの噂もあり、今後のビッグクラブへの移籍が期待されます。

堂安律の市場価値は?

堂安律画像引用元:ゲキサカ

堂安律選手がプロデビューした、ガンバ大阪時代から現在までの主な市場価値は以下の通りです。

シーズン 移籍クラブ 市場価値
2017年 ガンバ大阪 15万ユーロ(約2,200万円)
2018-2019年 フローニンゲン 1,000万ユーロ(約14億8,000万円)
2019-2020年 PSV 700万ユーロ(約10億3,000万円)
2020-2021年 ビーレフェルト 700万ユーロ(約10億3,000万円)
2021-2022年 PSV 800万ユーロ(約11億8,000万円)
2022-2023年 フライブルク 1,800万ユーロ(約28億4,000万円)

フローニンゲンでの活躍により一気に市場価値を上げますが、やはり第一期PSVでの不振が響き、評価を下げてしまいました。

その後は、ビーレフェルト移籍で本来のパフォーマンスを取り戻すものの、市場価値は横ばいを続けます。

そして、W杯カタール大会が開催された2022年。グループリーグのドイツ戦、スペイン戦でのゴールで、強烈なインパクトを残した堂安律選手の市場価値は、PSV時代の約2.5倍となる「28億4000万円」に急増します。

この28億円という市場価値は、かつてACミランの10番を背負った本田圭佑選手の最高市場価値に並ぶ金額です。

すでに、堂安律選手の市場価値は、歴代日本人選手の「最高市場価値ランキング」でトップ10に入っており、今後もさらに順位を上げていくことが期待できます。

まとめ

今回は、堂安律選手の年俸推移や、移籍金、市場価値を紹介してきました。

この記事で紹介してきた、堂安律選手の情報は以下の通りです。

  • 2024年の年俸:84万ユーロ(約1億3000万円)
  • 年俸推移:プロデビュー時380万円→海外挑戦1年目3000万円→現在1億3000万円
  • 生涯年俸:9年間で約5億1000万円
  • 移籍金:これまでの最高額は、PSV→フライブルクの850万ユーロ(約12億6000万円)
  • 市場価値:2022年カタールW杯の活躍により、1800万ユーロ(約28億4000万円)に高騰

若干16歳でプロデビュー、19歳で海外移籍と、順調にステップアップしてきた印象の堂安律選手ですが、ここまでのキャリアは挑戦と挫折の繰り返しだったことがわかりました。

自身のことを「逆境大好き人間」と評し、常に挑戦を続ける堂安律選手の姿は、これからも多くのファンに勇気と感動を与えていくことでしょう。