井上尚弥の階級ガイド!ライトフライ級からスーパーバンダム級まで4階級制覇の軌跡!

井上尚弥 階級
日本ボクシング界の至宝、井上尚弥選手。

「モンスター」の異名を持つ彼は、現在スーパーバンタム級の4団体統一王者として君臨しています。

プロデビューからわずか6戦目で世界王座を獲得し、その後も快進撃を続け、現在は4階級制覇を達成。

さらに、バンタム級とスーパーバンタム級の2階級で4団体統一という偉業を成し遂げました。

特に注目すべき点は、その圧倒的なKO率。

彼の階級挑戦の歴史を振り返りながら、今後の展望についても探っていきましょう。

井上尚弥の現在の階級と戦績

井上尚弥画像引用元:JCASTニュース

井上尚弥選手は、ライトフライ級からスタートし、現在はスーパーバンタム級まで4階級を制覇しました。

その過程では、バンタム級とスーパーバンタム級で4団体統一を達成しており、1人の選手が2階級で4団体統一を達成したのは、ボクシング史上でも極めて稀です。

現在の階級:スーパーバンタム級

井上尚弥選手の現在の階級はスーパーバンタム級(122ポンド/約55.3kg)です。

この階級は、バンタム級(118ポンド)を超え、122ポンド以下の選手が戦います。

2023年7月、井上尚弥選手はスティーブン・フルトン選手(当時WBC・WBO王者)に勝利してスーパーバンタム級の2団体統一王者になりました。

さらに同年12月にはマーロン・タパレス選手(当時IBF王者)を破り、4団体統一を達成しました。

新しい階級に上がっても、井上尚弥選手のパンチ力は健在です。

体重管理の負担が減ったことで、より自然な状態で戦えるようになったとも言われています。

圧倒的な戦績:無敗の29勝26KO

井上尚弥選手の戦績は、現在29戦29勝(26KO)無敗という圧巻の内容です。

この驚異的なKO率89.7%は、彼の「モンスター」というニックネームが決して大げさではないことを証明しています。

世界戦での成績は24勝(22KO)で、世界王座戦連勝数は24連勝

これは歴代5位タイという素晴らしい記録です。

さらに、バンタム級とスーパーバンタム級の2階級で4団体統一を達成した選手はボクシング史上でも極めて稀です。

井上尚弥の階級変遷の歴史

井上尚弥画像引用元:スポニチSponichiAnnex

井上尚弥選手の階級変遷は、常に挑戦を続ける彼のスタイルを象徴しています。

各階級で圧倒的な強さを示し、より高い階級へと上がっていく姿は、まさに「モンスター」の名に相応しいものです。

ライトフライ級時代

日付 対戦相手 結果 特記事項
2012年10月2日 オマヤオ 4回KO勝ち プロデビュー
2013年8月25日 田口良一 10回判定勝ち 日本ライトフライ級王座獲得(4戦目)
2013年12月3日 ヘルソン・マンシオ 5回TKO勝ち OPBF東洋太平洋ライトフライ級王座獲得(5戦目)
2014年4月6日 アドリアン・エルナンデス 6回TKO勝ち WBC世界ライトフライ級王座獲得(6戦目)

井上尚弥選手のプロキャリアは、2012年10月のライトフライ級でのデビューから始まりました。

わずかプロ6戦目にして世界王座を獲得するという、当時の日本男子最速記録を樹立。

プロデビューからわずか1年半で世界王座を獲得した井上尚弥選手の快進撃は、日本ボクシング界に新星の登場を強く印象づけました。

スーパーフライ級時代

日付 対戦相手 結果 特記事項
2014年12月30日 オマール・ナルバエス 2回KO勝ち WBO世界スーパーフライ級王座獲得(8戦目・2階級制覇)
2015年12月29日 ワルルト・パルガン 2回TKO勝ち 3度目の防衛
2016年9月4日 カルロス・クアドラス 判定勝ち WBCダイヤモンド王座獲得
2017年12月30日 ヨアン・ボワイヨ 3回TKO勝ち 7度目の防衛

井上尚弥選手は2014年12月、ライトフライ級からスーパーフライ級へと階級を上げ、WBO世界スーパーフライ級王座を獲得しました。

これにより、プロ8戦目での2階級制覇を達成

スーパーフライ級では7度の防衛に成功し、アメリカでのデビュー戦も行いました。

この時期に、世界的なボクシングメディアやファンから「モンスター」と称され、その名声が高まりました。

バンタム級時代

日付 対戦相手 結果 特記事項
2018年5月25日 ジェイミー・マクドネル 1回TKO勝ち WBA世界バンタム級王座獲得(16戦目・3階級制覇)
2019年5月18日 エマヌエル・ロドリゲス 2回KO勝ち IBF世界バンタム級王座獲得
2019年11月7日 ノニト・ドネア 判定勝ち WBSSバンタム級トーナメント優勝
2022年6月7日 ノニト・ドネア(再戦) 2回TKO勝ち WBC世界バンタム級王座獲得
2022年12月13日 ポール・バトラー 11回TKO勝ち WBO世界バンタム級王座獲得・4団体統一達成

井上尚弥選手の最も輝かしい時期の一つがバンタム級時代です。

2018年5月にWBA世界バンタム級王座を獲得し、国内最速(当時)の16戦目で3階級制覇を達成

2022年12月には、アジア・日本人初の4団体統一を達成するという偉業を成し遂げました。

バンタム級でも井上尚弥選手は圧倒的な強さを発揮し、世界最高のボクサーの一人として広く認められるようになりました。

スーパーバンタム級時代

日付 対戦相手 結果 特記事項
2023年7月25日 スティーブン・フルトン 8回TKO勝ち WBC・WBO世界スーパーバンタム級王座獲得(4階級制覇)
2023年12月26日 マーロン・タパレス 10回KO勝ち WBA・IBF世界スーパーバンタム級王座獲得・4団体統一達成
2024年5月6日 ルイス・ネリ 6回KO勝ち 4団体統一王座防衛
2024年9月3日 TJドヘニー 7回TKO勝ち 4団体統一王座防衛
2025年1月24日 キム・イェジュン 4回KO勝ち 4団体統一王座防衛

2023年1月、井上尚弥選手はバンタム級の4団体統一王座を返上し、スーパーバンタム級へ転向。

同年7月にはWBC・WBO世界スーパーバンタム級王座を獲得し、12月にはWBA・IBF世界スーパーバンタム級王座も獲得して、史上2人目となる2階級4団体統一を達成しました。

スーパーバンタム級に上がってもなお、高いKO率を維持し続けている姿は、多くのファンを魅了し続けています。

井上尚弥の今後の階級挑戦

井上尚弥画像引用元:JCASTニュース

井上尚弥選手はスーパーバンタム級でも圧倒的な強さを見せていますが、彼の挑戦はまだ終わりません。

さらなる高みを目指し、新たな階級への挑戦を視野に入れています。

フェザー級への挑戦

井上尚弥選手は、2025年中にフェザー級(126ポンド/57.1kg)への挑戦を計画しています。

2025年6月頃にWBC世界スーパーバンタム級1位のアラン・ピカソ選手との対戦が予定されており、この試合が成功すれば、その後WBAフェザー級王者ニック・ボール選手への挑戦を視野に入れています。

興味深いのは、井上尚弥選手がスーパーバンタム級の王座を保持したまま、フェザー級でのタイトルマッチを行う意向を示していることです。

もしフェザー級王座を獲得した場合は、その後王座を返上し、再びスーパーバンタム級に戻る可能性があるとされています。

ボールに挑戦した際にはスーパーバンタム級王座を保持したまま、フェザー級王座に挑戦するスタイルを取りたい意向。過去には3団体統一スーパーミドル級王者サウル・アルバレス(メキシコ)や史上初めて2階級で4団体統一に成功したテレンス・クロフォード(米国)らがいるが、井上が実現できれば日本人初。

引用元:日刊スポーツ

2階級同時王者の可能性は?

井上尚弥選手は2025年内に、現在のスーパーバンタム級4団体統一王座を保持したまま、フェザー級に挑戦する予定です。

4つの主要団体(WBA、WBC、IBF、WBO)がこの挑戦を認める可能性が高いとされており、過去には、サウル”カネロ”アルバレス選手などが複数階級での同時王座獲得を成し遂げています。

もし実現すれば、スーパーバンタム級4団体統一王者かつフェザー級王者という前代未聞の2階級同時王者となります。

さらに、日本人初の5階級制覇も視野に入れています。

また、2026年には、WBC世界バンタム級王者の中谷潤人選手との対戦も視野に入れているという報道もあります。

これが実現すれば、日本ボクシング史上最大のイベントとなるでしょう。

まとめ

井上尚弥選手の軌跡を振り返ると、その実績と挑戦の姿勢に圧倒されます。

ライトフライ級からスタートし、スーパーバンタム級まで4階級を制覇。

さらに、バンタム級とスーパーバンタム級の2階級で4団体統一を達成するという偉業を成し遂げました。

簡単にポイントをまとめたいと思います。

  • 現在、スーパーバンタム級の4団体統一王者として君臨
  • 戦績は29戦29勝(26KO)無敗という圧倒的な内容
  • プロデビューからわずか6戦目で世界王座獲得という日本記録を樹立
  • 4階級制覇と2階級での4団体統一達成
  • 2025年内にフェザー級への挑戦と5階級制覇を視野に
  • 2階級同時王者の可能性も

井上尚弥選手の挑戦はこれからも続いていきます。

フェザー級への挑戦、2階級同時王者の可能性、そして将来的には中谷潤人選手との対戦も視野に入れているとされています。

彼の活躍は、日本ボクシング界に新たな歴史を刻むだけでなく、世界のボクシングファンに大きな感動と興奮を与え続けています。

「モンスター」井上尚弥選手の更なる高みへの挑戦に、これからも注目していきたいと思います。