北中米W杯アジア最終予選での活躍により、“森保ジャパン”での存在感を一気に高めている小川航基選手。
2023年、横浜FCからオランダ1部リーグのNECナイメヘンへとステップアップを果たした小川航基選手は、移籍1年目の2023-2024年シーズンに公式戦15得点という目覚ましい成績を残しました。
その勢いは翌2024-2025年シーズンも続き、すでにレギュラーとしての地位を確立しつつあります。
そんな小川航基選手の「年俸」や「市場価値」について気になっているファンも多いのではないでしょうか。
・2024年現在、小川航基選手の年俸はどれくらい?
・Jリーグ時代からの年俸推移は?
・NECナイメヘンへの移籍金はどれくらい?
さらには、市場価値の推移と今後のキャリア展望も気になるところです。
そこで今回は、小川航基選手の最新年俸や過去の年俸推移に加え、移籍金や市場価値についても詳しく解説していきます。
この記事を読めば、小川航基選手の成長の軌跡や、欧州5大リーグ進出の期待が高まる背景が明らかになるでしょう。
Contents
【2024年】小川航基の年俸はいくら?
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ここでは、オランダ1部リーグ・NECナイメヘンに所属する小川航基選手の最新年俸を解説していきます。
現在、小川航基選手の年俸について、具体的な金額は公表されていませんが、サッカー選手の契約や年俸に関する情報を扱うサイト「Capology(カポロジー)」には、2024年の年俸は30万ユーロ(約4870万円)との記載がありました。
しかし、オランダリーグではEU圏外選手の最低年俸が40万ユーロ(約6460万円)と定められています。
そのため、小川航基選手の2024年の年俸については、推定30万ユーロ(約4870万円)という報道が事実であれば、何らかの例外規定が適用されている可能性がありそうです。
画像引用元:GOAL
一方で小川航基選手のプレーに目を向けてみると、移籍1年目となった2023年シーズンは、NECナイメヘンでリーグ戦32試合に出場し11ゴールを記録。
この活躍が高く評価され、NECナイメヘンへの完全移籍をつかみ取っています。
この小川航基選手の活躍から最新の年俸を推測すると、たとえ移籍1年目の金額が30万ユーロ(約4870万円)だったとしても、移籍2年目となった今季は最低でも40万ユーロ(約6460万円)を超えている可能性が高そうです。
小川航基のJリーグ時代の年俸推移
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ここでは、小川航基選手のJリーグ時代の年俸推移を解説していきます。
小川航基選手がJリーグ時代に所属したクラブは、以下の3チームです。
- ジュビロ磐田
- 水戸ホーリーホック
- 横浜FC
年俸推移が顕著に反映された、Jリーグ時代の挫折と成長にも注目です。
ジュビロ磐田(第一期)
プロ1年目から水戸ホーリーホックに移籍するまでの年俸は以下の通りです。
シーズン | 年俸 |
2016年 | 480万円 |
2017年 | 480万円 |
2018年 | 800万円 |
桐光学園時代からエースストライカーとして注目を集めた小川航基選手は、2016年にジュビロ磐田に入団。
磐田のエースだった前田遼一選手が付けていた背番号「18」を受け継ぎ、クラブの期待を背負います。
ただし、Jリーグには新人選手に対する年俸上限が定められているため、小川航基選手の年俸は、上限額として定められていた480万円からのスタートでした。
画像引用元:みらいぶ
2年目の年俸も480万円のままですが、プロ1年目はリーグ戦出場0で終わっているため、妥当な評価と言えるでしょう。
2017年シーズンは、ルヴァンカップでハットトリックを決めるなどの活躍を見せ、カップ戦通算5得点を記録します。
しかし、前シーズンに引き続きリーグ戦の得点は0。さらに、この年の5月に行われたU-20日本代表の試合で左膝前十字じん帯断裂および、半月板損傷の大怪我を負い、シーズンの大半を棒に振ってしまいます。
そのため、プロ3年目の年俸は800万円にとどまり、昨シーズンからの大幅な上昇とはなりませんでした。
怪我から復帰後の2018年シーズンは、Jリーグ初ゴールを記録。さらに、磐田のJ1参入プレーオフでは、自身が獲得したPKを決めチームのJ1残留に貢献します。
しかし、3年目となった2018年シーズンもリーグ戦での得点は1得点のみ。
なかなか結果が出ない日々に焦りを募らせた小川航基選手は、2019年7月にJ2水戸ホーリーホックに移籍を決断します。
水戸ホーリーホック
試合出場機会を求めて移籍した水戸ホーリーホックでの年俸は以下の通りです。
シーズン | 年俸 |
2019年 | 800万円 |
2019年7月14日、水戸ホーリーホックへ育成型期限付き移籍で加入します。
一般的に育成型期限付き移籍の年俸は、移籍元クラブが支払うこととなるため、水戸ホーリーホックでの年俸800万円は、ジュビロ磐田から支払われたと推測されます。
画像引用元:サッカーマガジンWeb
この年は、シーズン途中からの加入だったものの、J2リーグ17試合に出場し、キャリアハイとなる7得点を記録します。
チームは惜しくもJ1昇格を逃すも、小川航基選手は復調の兆しをつかみ、同年12月には国内組中心で構成されたEAFF E-1選手権で日本代表に初選出されました。
そして、期限付き移籍の契約が満了した2019年シーズン終了後、小川航基選手はジュビロ磐田へ復帰します。
ジュビロ磐田(第二期)
2020年、水戸ホーリーホックからジュビロ磐田に復帰した小川航基選手ですが、2019年シーズンにジュビロ磐田はJ2に降格していました。
シーズン | 年俸 |
2020年 | J2のため非公開 |
2021年 | J2のため非公開 |
J2所属選手の年俸は公開されていないため、第二期ジュビロ磐田時代の正確な年俸は不明です。
ただ、2019年シーズンの水戸ホーリーホックでの活躍や、日本代表への初選出により小川航基選手の市場価値が上がったことを考えると、この時期の年俸は1000万円〜1500万円程度と推測されています。
画像引用元:Number Web
ジュビロ磐田に復帰した小川航基選手の背番号は9番。
かつて、ジュビロ磐田のレジェンド中山雅史さんが着けていた番号を託されます。
しかし復帰1年目の2020年は、新型コロナウイルス陽性や、規律違反による謹慎などの影響もあり、32試合出場9得という不本意な成績でシーズンを終えました。
さらに翌2021年は、この年J2得点王に輝いたブラジル人ストライカーのルキアンとのポジション争いに敗れ出場機会が激減。
しだいにベンチ外になることが増え、最終的にリーグ戦わずか1得点でシーズンを終えています。
2021年シーズン、ジュビロ磐田はJ1復帰を果たすも、小川航基選手はこの年にJ2降格が決まった横浜FCへの移籍を決断しました。
横浜FC
サッカーキャリアのターニングポイントとなった、横浜FCでの年俸は以下の通りです。
シーズン | 年俸 |
2022年 | J2のため非公開 |
2023年 | 3700万円 |
2022年シーズンから横浜FCに完全移籍で加入した小川航基選手。
この年の横浜FCはJ2リーグに所属していたため、選手の年俸は非公開です。
小川航基選手は移籍1年目のシーズンに、41試合出場26得点と大ブレイクを果たし、チームのJ1復帰に大きく貢献。
個人としても、J2得点王・3度の月間MVP・J2最優秀選手賞・ベストイレブンを獲得した、充実のシーズンとなりました。
そして、この年の実績が評価され、移籍2年目となった2023年の年俸は3700万円に引き上げられます。
2023年シーズンは、昇格1年目となったJ1リーグ戦で15試合6ゴールを記録し、昨シーズンからの好調をキープします。
すると、シーズン途中にオランダ1部リーグ・NECナイメヘンから獲得オファーが届き、2023年7月にレンタル移籍での加入が発表されました。
小川航基の移籍金はいくら?
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小川航基選手の移籍金は以下の通りです。
シーズン | 移籍クラブ | 移籍金 |
2022年 | ジュビロ磐田→横浜FC | 非公開 |
2024年 | 横浜FC→NECナイメヘン | 120万ユーロ(約1億9500万円) |
2024年3月21日、小川航基選手はクラブを通し、横浜FCからレンタル移籍で加入していたNECナイメヘンへ完全移籍したことを発表しました。
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その移籍金は、推定120万ユーロ(約1億9500万円)と報じられています。
関係者によれば移籍金は推定120万ユーロ(約1億9500万円)
引用:スポニチ
サッカー選手の移籍金は、年齢やポジション、実績、市場需要、クラブ間の交渉力などによって大きく変動します。
小川航基選手の場合、NECナイメヘンへの移籍金が120万ユーロ(約1億9500万円)とされた背景には、2023年のオランダでの実績(公式戦37試合15得点)が大きく影響していると言えそうです。
一方で、日本市場からの選手獲得は依然としてコストパフォーマンスが良いとされており、オランダリーグでは日本人選手が比較的安価で獲得できるという背景もあります。
NECナイメヘンのテクニカルディレクターであるカルロス・アルバース氏も、日本市場からの選手獲得について「まだ普通の値段で手に入れることができる」と述べました。
「我々はすでに将来を見据えて動いている。我々の仕事は価値を生み出すことであり、佐野や小川はその枠組みに当てはまる。だから彼らを選んだ。それに日本市場の選手は、まだ普通の値段で手に入れることができる」
引用:BIGLOBEニュース
小川航基選手は2023-2024年シーズン、NECナイメヘンで公式戦37試合に出場し15得点を記録。
今季もエールディヴィジ(オランダ1部リーグ)第12節終了時点で、早くも7得点を記録する活躍を見せていることから、今後の移籍金は大きく上昇することが見込まれます。
小川航基の市場価値は?
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ここでは、小川航基選手の市場価値を深掘りしていきます。
まずは、プロデビューからの市場価値の変動を見ていきましょう。
シーズン | 所属クラブ | 市場価値 |
2016年 | ジュビロ磐田 | 5万ユーロ(約750万円) |
2017年 | ジュビロ磐田 | 5万ユーロ(約750万円) |
2018年 | ジュビロ磐田 | 12万ユーロ(約1800万円) |
2019年 | 水戸ホーリーホック | 80万ユーロ(約1億2000万円) |
2020年 | ジュビロ磐田 | 65万ユーロ(約9750万円) |
2021年 | ジュビロ磐田→横浜FC | 70万ユーロ(約1億500万円) |
2022年 | 横浜FC | 80万ユーロ(約1億2000万円) |
2023年 | 横浜FC→NECナイメヘン | 120万ユーロ(約1億8000万円) |
2024年 | NECナイメヘン | 300万ユーロ(約4億5000万円) |
参考: transfer markt
小川航基選手の市場価値は、2019年の水戸ホーリーホック時代から本格的に上昇を始めます。
この年、小川航基選手はJ2リーグ17試合に出場し、キャリアハイとなる7得点を記録。さらに、EAFF E-1選手権に臨む日本代表(A代表)に初選出されたことが評価されました。
その後は、横浜FCからNECナイメヘンへの移籍を発表した2023年に市場価値が大きく上昇しています。
2022年、小川航基選手は横浜FCで41試合で26ゴールを記録し、J2リーグの得点王に輝きました。この活躍が2023年の市場価値上昇に大きな影響をもたらしたと言えるでしょう。
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そして、海外挑戦2年目の今季、小川航基選手の市場価値は300万ユーロ(約4億5000万円)にまで上昇しました。
この小川航基選手の市場価値は、“日本人選手市場価値ランキング”で30位にランクインしています。
日本人選手市場価値ランキングTOP10を見ながら、日本代表選手と小川航基選手の年俸額を比較してみましょう。
順位 | 選手名 | 所属クラブ | 市場価値 |
1位 | 久保建英 | レアル・ソシエダ | 5000万ユーロ(約80億4000万円) |
2位 | 三笘薫 | ブライトン | 4500万ユーロ(約72億4000万円) |
3位 | 冨安健洋 | アーセナル | 3500万ユーロ(約56億3000万円) |
4位 | 伊藤洋輝 | バイエルン | 3000万ユーロ(約48億2000万円) |
5位 | 南野拓実 | モナコ | 2000万ユーロ(約32億1000万円) |
6位 | 堂安律 | フライブルク | 1800万ユーロ(約28億9000万円) |
7位 | 鎌田大地 | クリスタル・パレス | 1800万ユーロ(約28億9000万円) |
8位 | 守田英正 | スポルティングCP | 1500万ユーロ(約24億1000万円) |
8位 | 板倉滉 | ボルシアMG | 1500万ユーロ(約24億1000万円) |
10位 | 古橋亨梧 | セルティック | 1400万ユーロ(約22億5000万円) |
30位 | 小川航基 | NECナイメヘン | 300万ユーロ(約4億5000万円) |
やはり、1位・2位は、久保建英選手と、三笘薫選手。圧倒的な市場価値で世界からの注目を集めています。
また、フォワード(FW)や、ミッドフィルダー(MF)といった、前線のポジションの選手が一般的に高い市場価値を得る傾向のなか、3位と4位にディフェンダー(DF)の2人がランクインしてるのには驚きです。
現在、怪我に苦しむ両選手ですが、復帰後の活躍に期待が高まります。
画像引用元:FOOTBALL CHANNEL
最後に、日本代表で小川航基選手とセンターフォワード争いをしている3選手の市場価値も見てみましょう。
- 上田綺世選手(フェイエノールト):800万ユーロ(約12億8000万円)
- 前田大然選手(セルティック):750万ユーロ(約12億2000万円)
- 浅野拓磨選手(マジョルカ):400万ユーロ(約6億4000万円)
いずれの選手も、小川航基選手の市場価値300万ユーロ(約4億5000万円)を上回っています。
しかし、小川航基選手の市場価値は、NECナイメヘンでの活躍や日本代表でのパフォーマンス次第で、今後大きく上昇する可能性があります。
日本代表のセンターフォワード争いは、今後さらに熾烈さを増していくことでしょう。
まとめ
今回は、小川航基選手の年俸や、移籍金、市場価値を詳しく解説してきました。
この記事のまとめは以下の通りです。
- 2024年の年俸:サッカー選手の契約や年俸に関する情報を扱うサイト「Capology」では30万ユーロ(約4870万円)と報じられているが、オランダリーグEU圏外選手の最低年俸40万ユーロ(約6460万円)を超えている可能性もある
- Jリーグ時代の年俸推移:ジュビロ磐田480万円→水戸ホーリーホック800万円→横浜FC3700万円※J2時代の年俸は非公開
- 移籍金:横浜FCからNECナイメヘンへの移籍金は推定120万ユーロ(約1億9500万円)/ ジュビロ磐田から横浜FCへの移籍金は非公開
- 市場価値:2024年時点の市場価値は300万ユーロ(約4億5000万円)/ 日本人選手市場価値ランキング30位
小川航基選手はJリーグ時代の半分をJ2リーグでプレーしており、プロ入り後の7年間は、大幅な年俸上昇の曲線は描けませんでした。
しかし、横浜FCでのブレイクをきっかけに海外挑戦の扉を開くと、現在はオランダ1部リーグ・NECナイメヘンで市場価値を一気に上昇させています。
現在30位という小川航基選手の日本人選手市場価値ランキングが、今後どこまでアップするかにも注目していきましょう。