中谷潤人の年収はいくら?井上尚弥との対戦の可能性とファイトマネーについて調査!

中谷潤人 年収

WBC世界バンタム級王者として圧倒的な強さを誇る中谷潤人選手は、破壊力抜群のパンチと類まれな精神力で多くのファンを魅了しています。

そんな中谷潤人選手が獲得するファイトマネーがどの程度なのか、気になっているファンも多いはず。

プロボクサーにとっては、ファイトマネーやスポンサー収入が収入の大部分を占めますが、ボクシング業界ではその具体的な金額が公開されることはほとんどありません。

そこで今回は、中谷潤人選手の年収を、ファイトマネーやスポンサー収入をもとに推測し、彼の収入の裏側に迫っていきます。

また、世界中が注目する井上尚弥選手との対戦の可能性や、実現した場合のファイトマネーにも触れていくので、ぜひ最後までご覧ください。

中谷潤人の年収はいくら?

WBC世界バンタム級世界王者として注目を集める中谷潤人選手。その年収はどれほどなのでしょうか。

ここでは、中谷潤人選手のファイトマネーとスポンサー収入を詳しく見ていき、それらを基に推定される年収を算出します。

プロボクサーの収入相場にも触れながら彼の具体的な収入を考察していくので、プロボクサーの収入の裏側も見えてくるでしょう。

中谷潤人のファイトマネーはいくら?

中谷潤人選手のファイトマネーは公開されていません。

そのため、プロボクサーの一般的なファイトマネーの相場から推測していきます。

こちらは、プロボクサーの1試合あたりのファイトマネーです。

  • 新人(デビュー戦):3〜4万円程度
  • C級(4回戦):5〜10万円程度
  • B級(6回戦):10〜30万円程度
  • A級(8回戦):15〜50万円程度
  • 日本ランカー:30〜100万円程度
  • 世界ランカー:1,000万円〜

上記の相場から推測すると、世界王者である中谷潤人選手のファイトマネーは最低でも1,000万以上となります。

また、中谷潤人選手と同じバンタム級で活躍し、同じく世界3階級制覇を成し遂げた長谷川穂積選手(2016年現役引退)のファイトマネーは約3,500万円だったと言われています。

もちろんファイトマネーは、対戦相手や試合の視聴率によっても変わってくるため単純に同じ経歴の選手と比較することはできませんが、中谷潤人選手ほどの実績や知名度があれば、長谷川穂積選手以上のファイトマネーを獲得していても不思議はありません。

さらに、ここ数年は格闘技のPPV(ペイパービュー)が好調に伸びていることも踏まえると、中谷潤人選手のファイトマネーは3,500万円を超えていると推測されます。

中谷潤人のスポンサー収入はいくら?

まずは、中谷潤人選手とのスポンサー契約を発表している企業を見ていきましょう。

  • 株式会社グリエコ(清掃業)
  • ガーデングループ(レジャー・アミューズメント業)
  • 株式会社ギオン(物流業)

さらに、中谷潤人選手のボクシングトランクスやガウンを見てみると、上記の3社を含む合計10社がスポンサーになっていることがわかります。

また、2019年10月13日に投稿された自身のブログでは、当時のスポンサー企業11社へ感謝の気持ちを綴っていました。

中谷潤人ブログ スポンサー様

スポンサー収入の具体的な金額は明らかにされていませんが、現WBCユース世界バンタム級チャンピオン・丸田陽七太選手のスポンサー募集を参考にすると、1企業あたり30万円〜200万円程が相場と考えられます。

スポンサー募集内容画像引用元:盛岡ボクシングジム

つまり、仮に中谷潤人選手のスポンサーが1企業100万円だったとすると、年間の収入は「100万円×10社=1,000万円」ということになります。

プロボクサーには、プロ野球選手やプロサッカー選手のような“年俸”は存在しないため、試合数とファイトマネーによって年間の収入が大きく変動します。

スポンサー企業は、選手の現役生活を支える大切な存在だと言えるでしょう。

中谷潤人の推定年収は?

ここまで見てきた、ファイトマネーとスポンサー収入をもとに中谷潤人選手の推定年収を算出してみましょう。

まずは、ファイトマネーです。

基本、ファイトマネーは試合を主催したプロモーターから選手の所属ジムに支払われます。

ファイトマネーは、原則33.3%が所属ジムに入り、それを差し引いた金額がマネージャー(会長)から選手に支払われます。

つまり、中谷潤人選手のファイトマネーが3,500万円だとすると、3,500万円の66.7%、約2,330万円が本人に支払われるという仕組みです。

2024年、中谷潤人選手の試合数は3試合なので、2,330万円×3試合=6,990万円。

およそ7,000万円が、中谷潤人選手のファイトマネー収入となります。

このファイトマネー7,000万円に、先ほど仮で算出したスポンサー収入1,000万円をプラスすると、中谷潤人選手の推定年収は約8,000万円

さらに、中谷潤人選手は人気・実力ともに世界トップクラスの選手なので、ファイトマネーとスポンサー収入以外にもPPVボーナスや、TV・CM出演料などの収入もあるでしょう。

これらのことから、中谷潤人選手の推定年収は8,000万円〜1億円と考えられます。

井上尚弥との対戦の可能性は?

中谷潤人 井上尚弥画像引用元:Yahoo!ニュース

ここでは、中谷潤人選手と井上尚弥選手の対戦の可能性について深く掘り下げていきます。

現在、世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥選手は、2026年にはフェザー級に階級を上げると予測されており、“井上尚弥スーパーバンタム級ラストマッチ”の対戦相手として名前があがっているのが中谷潤人選手です。

プロモーターのボブ・アラム氏も、「来年(2025年)、井上と中谷が対戦して、日本で歴史的な試合になるだろう」と発言。

ただし、試合実現のためには、中谷潤人選手がバンタム級のベルトを統一することが条件だとしています。

そして、そこに立ちはだかるのが、WBAバンタム級王者の井上拓真選手です。

井上尚弥選手は「中谷潤人選手がスーパーバンタム級のステージに上がってくれば、対戦候補の一人になる」と、コメントしながらも、弟・拓真選手との一戦に期待を寄せています。

「そこの壁はでかいんじゃないですかね。皆さんバンタム級1位は中谷潤人だと言っていますが、拓真は結構クセものですよ。向こうもそういうことを発言している。まずはバンタム(の統一)だと。拓真もそう発言している。おもしろい戦いになりますよ」

引用:Yahoo!ニュース

ただ、弟・拓真選手が中谷潤人選手に敗戦することとなれば、井上尚弥選手の心中は穏やかではないはず。対戦相手の最有力候補に名前を挙げざるを得なくなるでしょう。

やはり“井上尚弥vs中谷潤人”実現の鍵となるのは、WBAバンタム級王者・井上拓真選手との統一戦になりそうです。

中谷潤人選手も井上拓真選手との対戦には前向きで、「お互いに勝ち進めば。お互いが統一戦を望んでいる。決まれば楽しみな試合になる」と、発言しています。

井上尚弥選手との世紀の一戦の前に、まずは井上拓真選手との世界戦が実現する可能性が高そうです。

井上尚弥戦が実現した場合のファイトマネーは?

中谷潤人画像引用元:産経新聞

井上尚弥選手との対戦が実現した場合、中谷潤人選手のファイトマネーは1億円を超えると想定されます。

アメリカでのボクシング世界戦におけるファイトマネーは、スポンサーに加えPPV(パイパービュー)が放映権を買う仕組みが定着しているため、巨額の放送権料も選手に支払われています。

一方で、日本でのボクシングのファイトマネーは、興業のスポンサーから払われるため、アメリカほど大きな金額にならないのが現状です。

過去に行われた日本人対決の最高額となった試合は、今から30年前の1994年に行われた「辰吉丈一郎vs薬師寺保栄」の一戦です。

WBC世界バンタム級王座統一戦となったこの試合は、初の日本人同士による王座統一戦となり、日本中の注目を集めました。

辰吉丈一郎 薬師寺保栄画像引用元:Number Web

この辰吉丈一郎vs薬師寺保栄の試合では、両者に約1億7,000万円のファイトマネーが支払われたと言われており、もし、「中谷潤人vs井上尚弥」の試合が実現すれば、これと同等、もしくはそれ以上のファイトマネーが支払われる可能性があります。

しかしファイトマネーは、あくまで興業スポンサーが決めるもの。

ファイトマネーの配分もその一つです。

例えば、幻の一戦となった「中谷潤人vs井岡一翔」の興行権の入札では、ファイトマネーの配分が「井岡75%、中谷25%」となっていたようです。

プエルトリコ・サンフアンのWBO本部で最低落札額10万ドル(約1320万円)での興行権の入札を行うと発表した。ファイトマネーの配分は井岡が75%、中谷が25%となる。

引用:サンスポ

現在、井上尚弥選手のファイトマネーは推定9億3,000万円とも言われており、中谷潤人選手との試合が実現する頃には10億円を超えることも考えられるでしょう。

しかし、中谷潤人選手のファイトマネーは井上尚弥選手と同等とはいかず、興行スポンサーが決定した配分率での金額が支払われることとなります。

井上尚弥選手との試合までに、中谷潤人選手の戦績や注目度がどれだけ上がってくるのかに注目です。

井上尚弥との対戦について世間の反応は?

中谷潤人 井上尚弥画像引用元:Sportiva

中谷潤人選手と井上尚弥選手の対戦について、世間の反応はどうでしょうか。

Xで多く見られた投稿をピックアップしてみました。

まず多かったのは、中谷潤人選手の階級を不安視する声です。

もし、早期の対戦が実現するとすれば、井上尚弥選手が有利と思われるスーパーバンタム級での対戦が予測されるからでしょう。

また、井上尚弥選手との対戦の前に、弟・井上拓真選手との対戦にも注目が集まっています。

井上拓真選手は、中谷潤人選手と同じバンタム級の世界王者なので、先に両者の対戦を期待する声が上がるのは当然でしょう。

意外にも多かったのが、「中谷潤人選手と井上尚弥選手の試合は見たくない」という声でした。

無敗の両者が対戦すれば、どちらかに敗戦がつく可能性が高いことから、「見たいけど、見たくない」というのが本音ではないでしょうか。

もちろん、両者の対戦を心待ちにする声もあります。

以上、Xに投稿されたコメントで世間の反応を確認してきました。

ファンの間で盛り上がりを見せているかと思われた井上尚弥選手との対戦ですが、意外にも両者の対戦について冷静な意見を持っている方が多いことがわかりました。

日本ボクシング界の宝とも言える“無敗”の二人だけに、ボクシングファンのさまざまな思いが交錯しているようです。

中谷潤人のプロフィール

中谷潤人画像引用元:中谷潤人Official Site

中谷潤人選手のプロフィールと略歴は以下の通りです。

  • 名前:中谷 潤人(なかたに じゅんと)
  • 生年月日:1998年1月2日
  • 年齢:26歳(2024年10月時点)
  • 通称:愛の拳士・ネクストモンスター
  • 身長:172cm
  • リーチ:170cm
  • 血液型:O型
  • 出身:三重県員弁郡東員町
  • スタイル:左ボクサーファイター
  • 階級:バンタム級
  • 所属:M.Tボクシングジム
  • 戦績:アマチュアボクシング 16戦14勝2敗 / プロボクシング 28戦28勝(21KO)
  • 獲得タイトル:2016全日本フライ級新人王 / 初代日本フライ級ユース王座 / 2018年度日本フライ級王座 / WBO世界フライ級王座 / WBO世界スーパーフライ級王座 / WBC世界バンタム級王座

1998年1月2日、三重県生まれ。小学3年生から極真空手を始めるも、体が小さかったため連戦連敗だった。

小学6年生の時、体重別の階級があるボクシングに転向し、中学1年から桑名市のKOZOジムに入門。中学を卒業後はアメリカに単身留学し、16歳の時にM.Tジムへ移籍した。

2015年4月にプロデビューし、2019年2月日本王座獲得に成功する。

その後は、2020年11月にWBO世界フライ級王座を獲得。2023年5月にWBO世界スーパーフライ級王座、2024年2月にWBC世界バンタム級王座を獲得し、井上尚弥選手、田中恒成選手に続いて史上3人目の「無敗での3階級制覇」を達成した。

尚、米国で最も伝統のあるボクシング専門メディア「ザ・リング(THE RING)」が発表するパウンド・フォー・パウンド(全階級最強ランキング)の最新ランキング(2024年7月付)では9位位置しており、世界的に高い評価を得ている。

まとめ

今回は、WBC世界バンタム級王座・中谷潤人選手のファイトマネーや年収、さらには、井上尚弥選手との対戦について調査してきました。

この記事のまとめは以下の通りです。

  • ファイトマネー:1試合3,500万円超えが推測される
  • スポンサー収入:年間1,000万円ほどが推測される
  • 推定年収:ファイトマネー、スポンサー収入に、その他収入(PPVボーナス、TV・CM出演料など)を加えると、8,000万円〜1億円と推測される
  • 井上尚弥との対戦の可能性:WBAバンタム級王者・井上拓真選手に勝利することを一つの条件とし、2025年年末に対戦の可能性がある
  • 井上尚弥戦実現時のファイトマネー:1億円超えのファイトマネーが予測される
  • 井上尚弥との対戦について世間の反応:「中谷潤人選手が階級で不利にならないか不安」、「井上拓真選手との対戦にも期待」、「どちらかに敗戦がつくため見たくない」、「対戦実現が楽しみ」

今回調査した中谷潤人選手の年収は推定ではありますが、新人ボクサーのファイトマネー3〜4万円程度から始まり、その後、およそ9年間で1億円近い収入を獲得しています。

今後も、井上尚弥選手との“無敗”対決が期待される中谷潤人選手の1試合1試合に、世界中の注目が集まるでしょう。